◆脳の免疫細胞であるミクログリアへの簡単な刺激が脳梗塞の画期的な治療につながる可能性が、新潟大学脳研究所神経内科の下畑享良准教授らと国立病院機構新潟病院の共同研究によって世界で初めて明らかにされた
◆簡単な刺激とは、薬剤を使わずにミクログリアを酸素とブドウ糖濃度が低下した脳梗塞に類似した環境に短時間曝露させるというもの
◆この研究により、ミクログリア細胞にこのような簡単な刺激をうことで、脳保護的に作用する善玉のM2ミクログリア細胞に変化できること、ならびにこの細胞を急性期治療ができずに後遺症が残った脳梗塞患者に移植すれば、機能回復が促進される可能性が明らかになった
◆このミクログリアによる治療が実用化されれば、慢性期の機能回復として初めての画期的な内科的治療法となる。加えて、比較的簡単な手法でミクログリアのM2化が可能なため、専門的な細胞調整センターを持たない一般病院における治療の普及につながることが期待できる。今後の研究動向に注目したい。
ミクログリアによる治療に期待
2017年02月27日 (月)
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