
田辺三菱製薬の三津家正之社長は、2日に都内で開催した設立10周年イベントで講演し、医薬品開発費用が高騰する中、人工知能(AI)を医薬品開発プロセスに組み込ませることで、開発費用低減や開発期間短縮を実現する方向性を示した。さらに今後の人材育成に向けては、旧来の規制産業ではなく新たな価値創造が必要とし、「“やってみよう”と思って一歩踏み出す人材、“やる”ではなく“やりきる”人材が求められる」と述べ、挑戦心や責任感、情熱を持った人材への期待を語った。
三津家氏は、「平均寿命は伸びているが健康寿命は伸びていない」との課題を指摘した上で、今後の製薬企業が進むべき創薬の方向性について、「対症療法や進行阻止といったシックケアから予防や根治・治癒の医薬品開発が必要」との認識を示した。
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