
日本包装学会は16日、都内で第77回シンポジウム「安心安全な医薬品包装の実現―封かんへのアプローチと包装設計」を開催した。シンポジウムでは、2017年1月に発生したC型肝炎治療薬の偽造品が流通した事案への対応について講演が行われ、開封したことが一目で分かるようなラベル、テープの封かん技術が紹介された。
医薬品の封に関しては、今年8月1日に発出された厚生労働省医薬・生活衛生局長通知「医薬品の封の取り扱い等について」の「2・薬機法第58条」に規定する封の取り扱いで、[1]封に接着剤等を用いる場合には、封を開くために接着部やテープまたはラベルを剥がした場合であっても、封を開いた後は容易に現状に復することが困難となるよう、容器、包装に工夫を施し、接着部や粘着のテープ・ラベルを剥がそうとした場合には、容器、包装の資材の一部が剥離する等の仕様にすること[2]封には、汎用的で構造が容易な無地のテープ・ラベルを用いないこと[3]医薬品の流通及び使用に関与する者が、医薬品の封が開かれているかどうか販売包装単位の外観から容易に判別し、封の状態に懸念がある場合には容易に気付くことができるよう、封、容器、包装に工夫を施すこと――などを求めている。
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