
標準薬物療法の実践をめぐって意見が交わされた
標準薬物治療を実践する上で必要な情報源やその活用方法が17日から3日間、京都市で開かれた日本プライマリ・ケア連合学会学術大会のシンポジウムで討議された。多疾患を併発する患者が増える中、各種診療ガイドライン(GL)に従って処方すれば薬の数が際限なく増えてしまうことから、「本当に治療が必要な疾患や必要な薬はどれかを考えることが重要」との声が上がった。より詳しい情報を把握するため、審査報告書の活用を呼びかける意見もあった。
医師の松本直樹氏(聖マリアンナ医科大学薬理学教授)は「疾患ごとに診療GLを適応すると際限なく薬が増えてしまう。どの診療GLを優先するべきかを示した指針はない。診療GLの中のどの治療が優先されるのかも問題」と語った。
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