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◆7日から北海道洞爺湖で主要国首脳会議(G8サミット)が開かれる。環境問題が今回のサミットの大きな議題。いわゆる“ポスト京都議定書”についても、具体的な議論がなされる見通しだ
◆今でこそ環境問題は、様々な方面から注目されるようになった。しかし振り返ってみると、1997年12月、京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3京都会議)で採択された京都議定書によるところが大きい。京都会議の準備と下交渉のために国内外を走り回ったのが、何を隠そう薬剤師議員として活躍した石井道子元参議院議員である
◆先日の取材で石井氏は「筋を通したかった」と、当時を振り返った。1時間以上に及ぶ話の中で、自分が薬剤師という視点でこの問題に取り組み、また環境問題は息の長い仕事でもあるとの思いが、言葉の端々から感じられた
◆かつて公害先進国といわれた日本だが、それを技術で克服し、今では世界一ともいわれる省エネ技術を持つまでになった。京都議定書は日本がリーダーシップを発揮しまとめただけに、洞爺湖サミットでも成果が期待される。