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◆あるドラッグストア(Dgs)の社長が「Dgsは薬剤師の掃き溜め」と言ったことがある。調剤併設型Dgsが増えているが、そこで働こうとする薬剤師は少数派。薬剤師の需要と供給のバランスが崩れている中で、採用したいDgs側は高い給料で薬剤師を雇っている
◆だが調剤室に詰める薬剤師は処方せんが来ないと仕事をしない。「向上心がない薬剤師が多い。資格にあぐらをかいている」と社長。もちろん、OTCの仕事をしながら調剤もし、店長業務もこなす薬剤師もいるが少数だという
◆高い給料に転々とする薬剤師、調剤経験がない中高年でも資格さえあれば雇用するのが現在の流れ。何もせずに給料をもらう薬剤師は、他の社員の志気を低下させ、マイナス要因ばかりだとも嘆く。薬剤師を指して、「そこに免許証が立っていると思え」と諭しているという
◆需要と供給のバランスを崩れさせた今日の薬事行政が、薬剤師の勤労意欲をドンドン低下させているとも指摘。行政の失態もさることながら、6年制卒の薬剤師が誕生しようとするいま、資格の更新制導入など、質確保対策が早急に必要と考える。
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