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検討すべきは薬害再発防止策

2008年07月04日 (金)

◆なぜ、こうも荒っぽいのか。薬害再発防止策を検討する厚生労働省の検討委員会だ。6月30日の第3回会合で突然、薬事行政組織の改革案が提案された。個々の対策を検討する最中に、器の検討を求められた委員は戸惑っていた
◆提案は承認審査、安全対策などの業務を、医薬食品局か医薬品医療機器総合機構に統合する二つ。医薬食品局案は「別の組織もあり得る」とし、迷走気味の自民党の「医薬品庁」構想に息を吹き込んだ
◆この動きは、福田首相が今月中にまとめる「五つの安心プラン」と関係する。その中にある「厚生労働行政に対する信頼回復」の背景には薬害肝炎がある。意を受けた舛添厚労相は、どんな組織にせよ「最終的には大臣が全責任を負う」と自ら書き入れ、検討委で意気込みを見せた
◆しかし、薬害は起きた場合の責任より、起こさない責任が重要。それは、丁寧な検討から生まれる対策、対策に対する第三者によるチェックにあると考える。1998年に薬害の要因分析をした総合研究開発機構の研究報告書を、厚労省は無視するが、活用してはどうか。器に対策をはめ込むのでは本末転倒だ。



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