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薬剤師から離れてゆくOTC

2008年07月09日 (水)

◆医薬品販売制度改正の議論がようやく結論を得た。争点の店舗管理者は、原則薬剤師としつつも、一定条件下で登録販売者も認める
◆報告書に対して日本薬剤師会は「一定の評価はできる」としているが、“薬剤師が原則”に関して児玉孝会長は「残念」と心情を吐露した。店舗管理者を誰にするかでは激しいせめぎ合いがあったが、結果は原則論を示すにとどまった
◆報告によれば、制度の実施から3年を経過すれば、薬剤師でない管理者が第1類薬を扱う店舗が出てくる。日薬は「原則論が既成事実化するまで薬剤師の努力が必要」とし、着実に取り組む考えだ
◆一方で、日薬会員の多くが処方せん調剤を主な業務としているのも現実。日本チェーンドラッグストア協会などと比較して、OTC薬への思い入れに温度差があるのは否めない
◆調剤に邁進するうち、いつの間にか遠く離れた感のある薬剤師とOTC。気づけばOTCが薬剤師の手の届かないところに行っていた、などということのないように、薬の専門家としての積極的な関与を期待したい。



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