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スズケンは1日から、複数の店舗情報を一元管理できる薬局経営支援システム「PSトップ」を発売した。レセコンから調剤データを取り込み、レセプト収支状況や在庫管理状況、従業員の勤怠状況など、複数店舗が持つ様々な情報を、インターネット(ASP)を介してリアルタイムに共有・一元管理できるのが特徴。20030店舗を展開する薬局経営者をメインターゲットに、2009年3月末までに10社、300店舗への導入を目指す。スタンダードモデル(ハンディーターミナル2台と無線ユニット等)の初期導入費用は41万円から。月額使用料は本部が5万2500円から、1店舗ごとは5250円からとなっている。
「PSトップ」は、従来のレセコン連動型と異なり、他メーカー・機種(現在7社・8機種に対応、順次拡大予定)の連携が可能になっているため、M&Aなどで店舗数を増やしたチェーン調剤薬局のシステムにも対応できる。実際には20100店舗超の規模に対応できるが、スズケンでは20030店舗規模の薬局経営者に向けて、営業を展開する方針だ。
特徴は、[1]薬局本部は日次集計・月次集計・全店舗の分析ができ、効果的で効率的な経営に役立つ[2]店舗間で在庫状況をリアルタイムに確認でき、効果的な店舗間移動が可能。使用期限切れの消耗や余剰在庫を削減できる[3]2次元コード読み取り可能なハンディスキャナでの入出庫管理により理論在庫と実棚在庫の差が把握でき、在庫管理精度を向上させられる[4]オプションでe‐ラーニング機能を追加できる――など。
スズケンではこれまで、調剤薬局支援サービスとして、患者満足度を向上させるフリーマガジン「健康サラダ」、フリーホームページ「マイファーマシーフリー」「簡易患者満足度調査」をはじめ、第二弾の薬局業務効率化を支援する発注支援「DHウェブ」(ASP/無料)、在庫管理支援の「PSストック」(有料)、トレーサビリティ・過誤防止の「調剤事故防止システム」「ロット有効期限情報提供」を展開してきた。
今回、第三弾として経営支援のためのPSトップをリリースしたが、さらに開発中のコミュニケーション支援システムや、薬局DI代行なども予定している。
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