
東邦ホールディングスは22日、都内で「創立70周年・持株会社制移行10周年記念祝賀会」を開催した。東邦ホールディングス代表取締役会長CEOの濱田矩男氏は、印象深い出来事として東日本大震災を挙げ、事前準備・訓練や情報ネットワークの重要性を再認識したと述べたほか、グループ一丸で力を合わせ医薬品物流網を復旧させ、卸としての使命を果たせたとの認識を示した。価格ではない顧客支援システムに主軸を置いた営業展開のほか、頻回配送解消、共同配送の可能性など業界における諸課題へも取り組んでいくことを強調した。
代表取締役社長COOの有働敦氏は、同社が独自開発したENIFなどの顧客支援システムによって自動発注、営業スタイルの変革を、また他に先行して調剤薬局の経営、頻回配送の解消も実行してきた実績を示し、「これまで濱田会長の信念によって業界の常識を覆してきた。これからの共創未来グループも、この思いを継承し、皆さんの力を借りながら、疑問に思うことに対して、常識へ堂々とチャレンジしていきたい」と抱負を語った。