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【旭化成】米社を1432億円で買収‐医薬品事業の米国基盤獲得

2019年11月27日 (水)
説明する小堀秀毅社長

説明する小堀秀毅社長

 旭化成は25日、米ベロキシス・ファーマシューティカルズを買収すると発表した。買収価格は約1432億円で、デンマーク子会社を通じて12月中に株式公開買い付けを開始する。2012年に買収した米医療機器子会社「ゾール・メディカル」に続き、医薬品事業でも買収によって米国での事業基盤を獲得した。小堀秀毅社長は同日、都内で記者会見し、「医薬事業と医療機器事業を共に成長させ、ヘルスケア領域を素材、住宅に続く旭化成の第3の柱にし、グローバル・ヘルスケア・カンパニーを目指したい」と語った。

 ベロキシスは02年にデンマークのルンドベックからスピンオフして設立した会社で、米国ノースカロライナ州を拠点にしている。売上高は今年度に8200万ドルを見込み、黒字化を計画する。独自のドラッグデリバリー技術を用いた腎移植手術患者向けの免疫抑制剤「エンバーサスXR」を販売している。


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