共和薬品工業は、人工知能(AI)を活用した認知症診断支援システムの開発に取り組むFRONTEOと事業提携に関する基本合意を締結した。今後、医療機器の承認取得に必要な臨床データの構築を開始。主にFRONTEOがシステム開発を担い、共和薬品はマーケティングや販売を担当する計画である。
同システムは、FRONTEOが開発した自然言語解析AIを利用し、患者と医師の5~10分程度の短い日常会話から認知機能障害の有無や重症度を判定するもの。対象者との日常会話を文字に起こして解析し、認知症ではない人に比べて指示代名詞を使うことが多かったり、「あのー」「えー」などの言葉を多用して次の会話にスムーズに移行できないなど、認知症患者特有の会話のパターンを抽出し、認知症の診断を支援する。認知症患者の会話の記録とそうでない人の会話の記録をAIに学習させて開発した。
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