アステラス製薬の畑中好彦会長は2月26日、大阪市で開かれたインターフェックスWeek大阪で講演し、「ビッグデータや人工知能(AI)などデジタル技術の進展に伴い、ヘルスケア領域への異業種の参入が進んでいる」と説明。「もはやヘルスケアは、医療機器企業や医薬品企業だけが担う世界ではなくなっている」と述べ、製薬企業もこれらの技術を活用して医薬品開発に取り組むほか、疾病予防など医薬品の周辺領域に進出する必要があると訴えた。
畑中氏は「デジタル技術の革新によって、これまで製薬企業が中心的に取り組んできた病気の治癒や改善を目的とした創薬によるソリューションの提供から、病気の早期発見や診断、予防、健康維持などのヘルスケアサービスまで市場が拡大する」と展望。「個人に最適なヘルスケアサービスの提供によって、健康寿命の延伸や医療費の適正化など世界で共通する課題の解決につながる」と語った。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。