
医療・衛生材料の総合サプライヤーの川本産業は、年初来の新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、取り扱いのあるマスクや手指消毒剤など感染防止関連製品の需要も高まり、今期業績予想を上方修正した。6月に代表取締役社長に就任した福井誠氏は、本紙の取材に対し、「今後も余談を許さないコロナ禍の中で、得意先である医療機関、介護施設、ドラッグストア等に対して、必要な商品を安定的に届けることに注力していきたい」との思いを語った。さらに、主力の滅菌ガーゼブランド「ケーパイン」に続く柱ブランド製品の立ち上げのほか、手指消毒剤「ステアジェル」シリーズの拡販にも積極的に取り組んでいく方針を示した。
同社は、初代川本新之助が個人商店として1914年に創業して以来、100余年の歴史を持つ。祖業であるガーゼ製造で培った柱の滅菌ガーゼ「ケーパイン」は、ブランド名で社名と製品が伝わるほど認知度は高い。福井氏は「次なるブランドの確立」を方針として掲げ、手指消毒剤や口腔ケア関連製品などを含め、営業本部、マーケティング本部で検討を開始した。
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