◆新型コロナウイルス感染症の急拡大が止まらない。五輪が開催中の東京では、毎日のように感染者数が前週比倍増となる勢いで、今月中には1万人を超えるとの予測もある。直近の状況からは十分あり得ると感じる
◆昨年、専門家が警告した感染爆発(オーバーシュート)という言葉を思い出す。まさに倍増ペースで増える現状こそが、オーバーシュートと言えるだろう
◆ただ、これだけの状況にも関わらず、人々の危機感はかつてなく薄い。医療現場からは中年層が重症化する現状に強い危機感が示されるが、最後の砦である緊急事態宣言の効果はほとんど出ていない。感染を抑える要素は少ないと言われる中での感染爆発には出口の見えない恐ろしさがある
◆こうした状況下だからこそ、ワクチンや治療薬、感染防止策に関する正しい情報の普及が求められるが、SNS時代の特徴なのかワクチン接種に関する誤情報やデマという壁が立ちはだかる。正常性バイアスとデマの壁をどう突き崩すか、医療関係者にとって悩ましく難しい課題である。
正常性バイアスとデマの壁
2021年08月04日 (水)
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