アステラス製薬は、既存の分子標的薬だけでは腫瘍細胞の働きを阻害しにくい変異蛋白質を持つ癌に効果が期待される新たなモダリティ「標的蛋白質分解誘導剤」の研究開発を加速する。同剤は複数の海外製薬企業が治験を進めているが、同社は他社が参入していないKRASのG12D変異を標的にした「ASP3082」(静注製剤)の第I相試験に着手。グローバル開発を進め、大腸癌などを対象にファーストインクラスの治療薬を目指す。
安川健司社長は9日に開いたR&Dミーティングで、「今後、(標的蛋白質分解誘導剤の)技術プラットフォームから継続的にプログラムを創出し、さらに開発を加速させるため、積極的に経営資源を投入する」と表明した。
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