◆日本漢字能力検定協会が発表した今年の漢字の1位は「戦」だった。ロシアのウクライナ侵攻によって戦争の恐ろしさを感じた1年だったこと、円安や物価高による生活上での戦い、スポーツでの熱戦なども理由に挙げられた
◆今年の世相を表す1文字として、戦争や物価高による生活苦という暗い話題が多かった一方、北京五輪やサッカーW杯といったスポーツの明るい話題が「戦」の文字に込められていたのがせめてもの救いとなった
◆翻って薬業界では、今年も後発品の製造不正が相次ぎ、医薬品の供給不安との「戦」いに明け暮れた1年だったと言えるのではないだろうか。国民の生命に直結する医薬品の供給がここまで危機に瀕したことはなく、1日でも早く正常軌道に戻さなければならない使命がある
◆日本製薬団体連合会の調査では、依然として後発品の4割が出荷停止・限定出荷状況にあり、昨年より状況が悪化していた。足下の環境は一層厳しさを増しているが、少しでも早くこの状況に光明が差すことを期待したい。
「戦」いの1年
2022年12月16日 (金)
‐AD‐
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
企画
寄稿