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悪化する医薬品供給不安

2023年01月20日 (金)

◆大阪府薬剤師会は昨年11月に実施した後発品に関する流通・対応状況調査の結果を公表した。一昨年8月の調査に引き続き2回目となり、回答のあった1686軒中、希望する後発品が発注数通り納品されている薬局はわずか2軒だった
◆さらに、9割以上の薬局が供給不安のため調剤業務に支障が生じているなど前回調査より状況は悪化し、「本来業務以外の対応に疲弊し、患者へ満足な仕事ができない」と困惑する薬剤師が多いことが判明した。後発品使用促進策の「歪みを感じる」との指摘もあった
◆調査では先発品についても入手困難な医薬品を尋ね、上位にはトランサミン、ロキソニン、ムコダインなどコロナ感染による症状を抑える薬効群のほか、後発品のない葛根湯などの漢方薬も多く含まれた
◆後発品メーカーの不祥事に端を発した医薬品供給不安だが、今のところコロナ禍と同様、収束に向けては暗中模索の状況だ。現場の薬局薬剤師、その先にいる患者が医薬品メーカーの都合で振り回されることのないような施策を望みたい。



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