さくら薬局長岡古正寺店の大黒幸恵氏は15日に都内で講演し、同薬局で小児領域の抗菌薬適正使用に向け、患者への服薬指導や医師とのコミュニケーション強化、抗菌薬使用量調査などの取り組みを行った結果、4年間で抗菌薬の使用量を約4割削減したことを報告した。薬局薬剤師の視点から「薬局でのAMR(多剤耐性)対策には、薬局内の薬剤師同士で共通認識を持つことが重要」と指摘。薬局単位での抗菌薬使用量調査は「AMR対策を効果測定でき、薬局薬剤師のモチベーション維持にも有用」と呼びかけた。
国立国際医療研究センターAMR臨床リファレンスセンターの調査によると、内服薬と注射薬を合わせた2021年の抗菌薬販売量は13年度比で31.5%減少している。また、日本における全抗菌薬使用量の約9割が院外処方の経口抗菌薬であることから、外来診療で薬局薬剤師がAMR対策活動を行う重要性は高いと見られている。
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