コンサルティングサービスを提供するアーサー・ディ・リトル・ジャパンの花村遼氏は、都内で開かれた再生医療産業化フォーラムで講演し、癌免疫細胞療法の世界市場予測について、各種製品の開発が順調に進めば「2035年に2兆円強の規模になる」と展望を語った。今後はコストが安価な二重特異性T細胞誘導抗体との競争が激しくなり、市場拡大には癌免疫細胞療法の優位性を示す必要があると指摘した。
癌免疫細胞療法の市場は、再生医療分野において先行して立ち上がった。今後の開発で癌免疫細胞療法が現行の血液癌に加えて固形癌にも有効なことが示されれば、さらなる市場拡大が見込まれる。現在市場に出ている自家分化細胞だけでなく、他家分化細胞や他家iPS細胞の開発が成功すれば、市場拡大に弾みがつくという。
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