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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 糖尿病網膜症Update

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 櫛山暁史(明治薬大)
 宮田佳樹(帝京大薬)

 糖尿病人口の増加と共に糖尿病網膜症の患者数は今後さらに増加することが予想され、広く実施可能な「網膜症を発症・進展させない治療」が重要となる。糖尿病網膜症の発症・進展は、血液網膜関門(BRB)の破綻が起点となる。BRBの破綻には網膜血管内皮細胞と協調してBRBを構築するペリサイトの消失が深く関与する。

 また、網膜毛細血管とそれを取り囲むニューロンやグリア細胞がneurovascular unit(NVU)を形成し、NVUを標的とした網膜症治療が期待されている。さらに、薬物の網膜送達性の向上を目的とするナノ製剤化技術等の薬物送達技術や新たな創薬候補化合物の探索研究は、近年大きな進歩を遂げている。

 本シンポジウムでは、眼科領域から薬学研究者ならびに研究医として高いアクティビティで研究を進めている先生方に最新の研究成果をご講演いただき、今後の網膜症研究の展望について議論を深めたい。

 (宮田佳樹



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