オーガナイザー
堤康央(阪大院薬)
辻野博文(阪大院薬・阪大博物館)
近年、SDGsにて警鐘が鳴らされているように、プラスチック製品による生態/生体系への負の影響が世界的に危惧されている。中でも5mmよりも小さいサイズのプラスチック微粒子であるマイクロプラスチック(MP)が問題視されており、昨今では特に1μmよりも小さなナノプラスチック(NP)への懸念が高まっている。MPやNPは今や飲料水や食塩、人の糞便、血液、胎盤からも検出されるなど、ヒトが曝露されているのは、紛れもない事実であるものの、サイズ、材質、形状、表面性状など物理化学的特性の複雑さがヒトの健康に及ぼす影響は明らかでない。
本シンポジウムでは、マイクロ・ナノプラスチック(MP・NP)のヒト健康影響の評価基盤の構築や生体に及ぼす影響についてその最新トピックについてご紹介いただき、将来的なMP・NPのハザード解析を論じる機会としたい。
(堤康央)