◆ある薬局経営者から「薬局の淘汰が進むのではないか」と聞いた。薬局の経営環境は厳しさを増し、効率化が求められる。採算を取りづらくなる小型薬局は淘汰され、業務効率の良い大型薬局が増えるとの見立てだ
◆薬局は右肩上がりで増え続けてきた。厚生労働省の統計によると、2021年度は約6万1800軒。この15年で約1万軒増え、コンビニの数を上回った。ピークアウトし、減少に転じるのはいつからか
◆薬局数の増加は、院外処方箋の発行枚数増と連動している。薬局が大型化しなかったのは、診療所の近隣に出店する戦略を取れば手堅く収益を見込めたからだ。1対1で出店するため、小型の薬局が増えてしまう
◆こうした戦略の効果は今後、弱まると見られる。電子処方箋やオンライン対応の拡大で、立地の重要性は小さくなる。対物業務の効率化と対人業務の充実も課題だ。薬局の大型化はこれらに対応する一つの道となりそうだが、一方で勢いを増すドラッグストアの調剤部門との競争は避けて通れないだろう。
薬局の淘汰
2023年03月29日 (水)
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