
神奈川県薬剤師会・病院薬剤師会共催の「かながわ薬剤師学術大会」が13、14の両日に横浜市内で開催され、分科会では地域の病院と薬局が連携した入院時の持参薬管理が着実に進んでいることが報告された。演者からは、患者に対する一元的・継続的な薬物治療の実現に加え、薬局から患者の服薬情報が入院前に提供されることで、病院での持参薬業務時間短縮、薬局ではきめ細かな服薬指導やフォローにつながるとの声が出た。
横浜市立大学病院薬剤部は、2020年2月から薬局との連携による入院時の持参薬管理体制を構築している。薬の管理者、医師の指示による中止薬、自己調節している薬、市販薬・サプリメント、薬剤アレルギー・副作用歴――の5項目を記載した入院時の情報提供書が薬局から患者に提供され、患者が入院時に持参する。その後、持参薬担当薬剤師が提供書の情報に基づき面談を行う。現在、年間1万件の持参薬鑑別を行っている。
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