製薬企業や動物実験を受託するCROの動物実験施設から実験目的で使用しなくなった実験動物を預かり、一般の人にペットとして提供する「リホーミング」の取り組みが進んでいる。実験で命を全うするのが実験動物では一般的だが、元気なままで退役した動物には里親となる一般の家庭で余生を過ごしてもらう新たな試みだ。
国内で先駆的に取り組みを始めたマーシャル・バイオリソーシス・ジャパンの安倍宏明代表取締役は、「退役した動物をペットとして提供する文化を創りたい」と話す。背景には、実験動物の安楽死という現実と向き合いながら新薬が患者に届くことを願い、動物実験の現場で飼育管理に励んでいる人たちを勇気づけたいとの思いがある。
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