杏林製薬は今年度、昨年4月販売の世界初の難治性慢性咳嗽治療薬「リフヌア錠45mg」(一般名:ゲーファピキサントクエン酸塩)について、今月の投与制限解除に合わせ、治療の普及に力を入れる。呼吸器専門医を中心に情報提供活動を行い、ほぼ全ての大学病院に採用されたものの、昨年度売上計画5億円に対し実績は2億円にとどまった。難治性咳嗽の診断が難しく、患者像の想起に課題を残し、処方につながりづらかったと見て、専門医の使用法などの知見を積み重ね、講演会などを通じた専門医からの知見の伝達によりエリアでの治療の普及を図る。
同社によると、慢性咳嗽患者数は約250万人で、そのうち難治性は40万~50万人。喘息など咳嗽に関連すると考えられる原因疾患に対する治療抵抗性のケース、原因不明のケースに分けられる。しかし、診療ガイドライン(GL)においてどう薬剤を使用するか明確になっていない。
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