◆取材ノートには、原稿にしないまま埋もれさせてしまった言葉が残っている。6月8日の日薬連薬価研・情報交換会、厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課の安藤公一課長のあいさつも、その一つ。希少癌を取り上げた「毎日新聞」記事を紹介しながら話した
◆記事は、望みの薬は日本で国際共同治験が行われておらず、個人輸入を申し込むも薬が届く前に6歳の子が亡くなった、という内容。安藤課長は「ドラッグラグ・ロスと言葉では一言だが、現場では大変深刻な、心がぎゅっとするようなことが起こっていると痛切に感じた。1人の子の親として、厚労省の1職員として、こうしたことはなくしていかなければならないと改めて強く思った」
◆昔の厚労省幹部の手記などを読むと、困っている人を何とかしたいと考え、入省したとの志が綴られていたりする。それと安藤課長の言葉が重なった
◆4日の厚労省人事、安藤課長は異例の留任。局の壁は厚いが、その熱い気持ちで省内外の人を動かし、悲劇を断つ努力を続けてほしい。
熱い気持ちで
2023年07月12日 (水)
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