TOP > 企画 ∨ 

【薬局業務の効率化と質的向上を目指して】アル薬局東京本店(EMシステムズ)

2023年08月01日 (火)

地域住民の服薬指導に注力‐オンラインや在宅見据える

アル薬局東京本店

アル薬局東京本店

 メディバリーが運営する「アル薬局東京本店」(東京都文京区)は、都心の飯田橋駅から徒歩8分ほどの距離に位置している。今後、拡大していくと見られるオンライン診療やオンライン服薬指導を見据え、オンライン対応を念頭に置いて開設された同薬局だが、同時に開局以降、地域住民に対する服薬指導等にも注力してきた。その結果、リピーターをはじめ当初の想定を上回る来局者数となっており、地域医療の一翼を担っている。こうしたアル薬局東京本店の業務サポートするのが、EMシステムズの「MAPsforPHARMACYDX」だ。

 アル薬局東京本店は2023年1月に開局された。現在(6月中旬)のスタッフは薬剤師1人、事務スタッフ1人という構成だ。1日の処方箋応需枚数は平均で20枚ほど。メディバリー代表取締役CEOの平野弘喜氏は、「オンラインを念頭には置いた薬局だが、地域の方々に対する服薬指導にも力を入れている。乳幼児から高齢者まで患者層はかなり広く、診療科に関しても幅広く偏りはない」と説明。「門前ではなく完全なる面対応薬局で、特別なアナウンスもしていないが、処方箋枚数は順調に推移している。リピーターもあり、ウォークインの患者さんが当初の想定よりも多い」とする。

平野氏

平野氏

 メディバリーでは現在、「アル薬局東京本店」と「アル薬局四箇田店」(福岡県福岡市)の2店舗を展開している。四箇田店では在宅対応に積極的に取り組んでおり、取り扱い件数は福岡県内でもトップクラスの数に上る。

 東京本店については当初、オンラインに特化させるという意味合いもあり、四箇田店とは開局する目的が異なるという側面があったそうだが、平野氏は「オンラインだけの薬局は地域に根差すことができていないという印象がある。東京本店でも今後、在宅医療にしっかりと取り組んでいきたい」との考えを示す。

 オンライン服薬指導などのオンライン対応に加え、在宅医療への取り組みも見据えるアル薬局東京本店だが、同薬局の業務を開局当初からサポートしているのがEMシステムズの「MAPsforPHARMACYDX」になる。同システムのコンセプトは、薬局を取り巻く様々な環境変化に対応し、薬局現場におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に役立つ機能を搭載している。

 平野氏は同システムの導入理由に関して、「クラウド型」であることを強調。「クラウド型になることで非常に導入コストも安い」と指摘すると共に、「システム自体を薬局のPCにインストールするというわけではないので、PCの台数を増やせる。同時接続数を増やしていけば、今後、10台、20台、30台というPCを運用していくことも可能で、PCの台数が増えてきた時にクラウド型のメリットがさらに生かせると考えた」と説明する。

アル薬局東京本店の業務サポートするのが、EMシステムズの「MAPs for PHARMACY DX」

アル薬局東京本店の業務サポートするのが、EMシステムズの「MAPs for PHARMACY DX」

 同システムを実際に使い始めてからは「アップデートの早さ」を高く評価している。平野氏は、「まだ新しいソフトだが、随時どんどんアップデートされる。仕様もより良い方へガラッと変わっていくし、われわれの意見や要望などもしっかりと吸い上げてそれを反映してくれている。クラウド型ならではだと思う」と指摘する。

 また、アップデートに際するEMシステムズのサポートについては、「真摯な対応で、サポート面は抜群」とのこと。「実際に何かあると、フットワーク軽く来ていただけるので、すごく安心している。アップデートそのものも、仮に仕様が変わっても体感的に使えるといった改善で、使いにくくなるということはない」と評価する。

クラウド型システムが支える

 現在、薬局業務においては“対物から対人へ”という流れがある中で、平野氏は対人業務へ注力する薬剤師に必要なこととして「コミュニケーション能力」を強調する。今後の薬局に関しては、「サービスの良い薬局が生き残っていく」との考えを提示。「薬剤師一人ひとりのコミュニケーション能力や、どれだけホスピタリティを持って患者さんに接することができるかといった点が重要。薬局が担うべき公衆衛生、地域への貢献度、ミスのない調剤などと共に、やはり患者さん側に最もインパクトがあるのは接客だと思う」とし、「接客力やコミュニケーション能力の向上には必ず取り組んでいかなくてはならない。患者さんのことを考えて、その患者さんに適した服薬指導ができる、患者さんの痛みに寄り添えるような薬剤師が生き残っていくと考えている」と話している。

 アル薬局東京本店が今後注力していく在宅医療の取り組みにおいても、あるいはオンライン診療やオンライン服薬指導など医療DXが進んでいく中でのオンライン対応においても、インターネット環境さえあればすぐにでも活用できるクラウド型のメリットを有するEMシステムズの「MAPsforPHARMACYDX」は欠かせないものになっていくと言えよう。

 同システムの機能を存分に活用しながら、地域医療や在宅医療、オンライン対応などにおいて、患者に選ばれる薬局となるべく取り組みを進めていく。

アル薬局東京本店(EMシステムズ)
https://service.emsystems.co.jp/maps_series/for_pharmacy_dx/



‐AD‐

この記事と同じカテゴリーの新着記事

HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
医療機器・化粧品
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
購読・購入・登録
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術