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【医薬品市販後の安全情報管理最前線】Viedoc Technologies

2023年09月13日 (水)

日本のPMSに特化し訴求‐費用対効果高いEDC

左からパーヴェル氏、ブロムベリイソン氏

左からパーヴェル氏、ブロムベリイソン氏

 スウェーデンを本拠としたEDC企業「Viedoc Technologies」は、日本の製造販売後調査(PMS)に特化した完全統合型データ収集ソリューション「Viedoc PMS」の国内浸透を目指す。症例数が小規模化する傾向にあるPMSに対応し、必要な機能を網羅しながら費用対効果の高いPMS EDCを訴求する。既に日本で1200試験以上の実績があり、ヘンリック・ブロムベリイソン設立者/COOは、「日本での長期的な目標はPMSでの主要なEDCになること」と強調する。今後も製薬企業やCROからの協力を得て、製品の機能拡充に取り組む方針である。

 同社はグローバルで急成長を遂げているEDCベンダーで、日本のみならずグローバル全体の売上は毎年50%増となっている。従業員数はこの2年程度で2倍に拡大した。日本は重要な市場の一つであり、今後も持続的な成長を目指す。日本のPMSに特化した「Viedoc PMS」を提供し、国内の顧客からも年々引き合いが増えている。

 PMSの規模が縮小し、日本の顧客からはリーズナブルなPMS EDCが求められる中、同製品は費用対効果が評価されているようだ。臨床試験用EDCの「Viedoc Clinic」の自由度の高い機能を共有しながら、分冊の送受信など紙調査票での運用フローをViedoc上で再現した。

 他社が提供するPMSEDCとの差別化を図る上で、ユーザーが利用しやすい製品設計となっている。同製品プロダクトオーナーであるミハエラ・パーヴェル氏は、「Viedocは直感的な操作が可能で、エンドユーザーに対してのトレーニングは最低限で済む。今後、外部進捗管理システムとの連携に並び、E2Bフォーマットでの出力が可能になることでさらに業務フローがシンプルになる」と話す。

 Viedocはユーザーからの評価が高く、ソフトウェア専門のカスタマー評価プラットフォーム「Captera」では高評価を得ており、「G2」ではEDC部門中3期連続で最高評価となった。また今秋、Clinical Trials ArenaとPharmaceutical Technologyの二つのプラットフォームでExcellence Awardsを受賞している。

 日本の顧客に対しても、本社に日本向けサポートの担当者を配置し、開発部門やIT部門とのやり取りが発生するケースでも細やかな対応を行っている。

 今後のEDC機能拡充に向けては、機械学習を活用した自動コーディング機能やブロックチェーン対応の監査証跡機能を試験的に運用している。ブロムベリイソン氏は「短期的にはこれらのテクノロジーが何か革命を起こすことはないかもしれないが、長期的な目で見ると業界の変革をもたらす可能性がある」と話す。自然言語処理や機械学習、ビッグデータの経験、ブロックチェーン技術の導入によって、EHRを基盤とした医療情報ネットワークや遠隔診療、個人に合った医療(プレシジョン・メディシン)が加速されると予測し、準備を進めている。

 そのほか、患者中心の考え方に立ったサービスとして、臨床試験向けではあるが、電子患者日誌(ePRO)機能を持つ「Viedoc Me」とオンライン診療が可能な「Viedoc Connect」を提供している。「Viedoc Connect」は「Viedoc Me」内で展開されるため、患者は一つのログイン情報を管理するだけで済み、試験参加の障害要因を取り除くことができるなど、患者エンゲージメントの向上を実現する製品開発にも力を入れている。

Viedoc Technologies(Viedoc PMS)
https://www.viedoc.co.jp/solutions/viedoc-pms/



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