MSDは、毎年9月に行っている従業員が多様性を認め合い、多様で柔軟な働き方を推進する「D&I」(ダイバーシティ&インクルージョン)啓発月間において、今年から「エクイティ(公平性)」を加えた「DE&I」と改めて活動を展開している。日本では同じ支援策を提供する「イクオリティ(平等性)」が強く意識されるが、疾患や障害、家庭の事情などは個々人の違いが大きく、個々人の事情に合った支援を提供することが多様な人材が力を発揮しやすくなると判断し、エクイティを明示した。概念の理解促進にとどまらず、既存の休暇制度など従業員支援策の使いやすさなどの議論も始まった。
イクオリティとエクイティの違いは、イクオリティでは当人の事情に関係なく同じ支援が提供されるが、エクイティでは当人の事情の違いに合わせて支援が提供されるイメージ。同社は、今年の啓発月間ではエクイティに重点を置いた。1日の社長メッセージに始まり、障害者スポーツ体験、ディスカッションなどのイベントを通じ、従業員の理解を深める機会にする。
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