◆毎年一定の割合で少子化が進む中、薬系大学の行方は大丈夫だろうか。大学の経営に影響する入学定員充足率を、文部科学省の公表資料で調べてみた。入学定員に対して実際にどれだけの学生が入学したのかを表した数値だ
◆資料をもとに、私立薬系大学6年制学科の入学定員充足率が90%未満だった大学の割合を算出した。2023年度は60大学中27大学で入学定員充足率が90%に到達せず、その大学が全体に占める割合は45.0%と高かった
◆同様に過去の割合を算出すると、22年度が38.3%、21年度が50.0%、20年度が35.6%、19年度が35.1%、18年度が31.6%と苦戦が続いている。定員割れの大学の割合は、10年前から右肩上がりで高まっている
◆他大学と同様に、薬系大学も少子化からは逃れられない。大学間の競争は今後、さらに激化するだろう。生き残りに向けて定員を削減するだけではジリ貧で、差別化が求められる。各薬系大学が工夫を凝らし、教育の質を高める方向に動き出すのは歓迎だ。
苦戦続く薬系大学
2023年10月11日 (水)
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