他社の医療用医薬品を承継して販売する独チェプラファームの日本法人が、今月から事業を開始した。国内第1弾が中外製薬の抗癌剤「ゼローダ錠」で、来年2月1日に製造販売承認承継、4月1日には販売移管を受け、単独で販売・情報提供活動を行う。当面は約20人のMRが携わる。事業開始に当たって本紙の取材に応じた一守健太郎社長は、品質、安定供給、情報提供を柱に信頼関係の構築に最優先で取り組むとした上で「必要としている患者さんに薬を届け、選択と集中を図る製薬企業の双方にメリットのあるビジネスモデルを築きたい」と抱負を語った。癌と中枢神経の製品の中心に承継を増やし、3年後に売上高100億円を目指す。
チェプラファームは、長年にわたり使われ続けてきた医薬品を引き継ぎ、世界に提供する。145カ国で事業展開し、アストラゼネカなどの海外大手のほか、武田薬品、アステラス製薬など国内大手との承継実績もある。2022年度売上高は2041億円。特許満了品でも1998年の設立から20年以上かけて築いてきた独自の品質、供給のノウハウとグローバル展開により収益化を図れるという。
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