
ロート製薬の杉本雅史社長は、大阪市内で開催した2024年3月期中間決算説明会で、コロナ禍で停滞していた製品売上について、「市場ではリップが30%増、日焼け止めが8%と大きく伸びている」と回復基調にあることを説明。インバウンド需要についても「推計で国内売上高の10%を占める伸びを示している。コロナ前と比較しても商品群の面が広がっている」との感触を語った。
また、杉本氏は、同社の原料製造元である小城製薬で不適切な製造・試験の実施が判明したことで、現在出荷を自粛している影響について言及。「主力のパンシロンブランドに使用するロートエキスを購入している。欠品回避に向け、現在、代替先の調整を進めている」との現状を明らかにした。