第一三共は22日、オンラインで行った癌領域の事業説明会で、世界で開発をリードしている抗体薬物複合体(ADC)抗癌剤について、現在販売している抗HER2ADCの「エンハーツ」に続き、2024年度内には新たに二つのADCが米国で上市できる見通しだと明らかにした。抗HER3ADC「U3-1402」(パトリツマブデルクステカン)、抗TROPADC「DS-1062」(ダトポタマデルクステカン)の両剤について非小細胞肺癌適応で米国承認を目指す。両剤は日本でも開発が進められている。
「エンハーツ」は適応拡大
23年(1~12月)売上高23億ドルと同社の業績を牽引しているのがエンハーツ。これに24年度内に「U3-1402」「DS-1062」が加わる見通しが示された。
エンハーツは1月に、HER2陽性の複数の固形癌の適応を追加する承認申請が米国で受理され、審査終了目標日は5月30日に設定されたと発表された。
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