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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 食品中に残留する農薬等有害物質の規制と試験法の現状と課題

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 堤智昭(国立衛研)
 田口貴章(国立衛研)

 食品の安全・安心を確保するため、農薬、動物用医薬品、マイコトキシン等の有害物質には、許容される残留基準値等が設けられている。食品から基準値を超過する有害物質が検出された場合、食品衛生法に従いその食品の流通が禁止されることから、基準値への適合性を適切に判定する試験法が必要不可欠である。食品に含まれる有害物質等の試験法は、対象の化合物、対象の食品によって様々で、厚生労働省の管理下、国立医薬品食品衛生研究所を中心として、地方衛生研究所、登録検査機関および大学等と協力して開発されてきた。現在も継続して、最新の分析化学に基づき様々な試験法の開発または更新が進められている。

 本シンポジウムでは、食品中に残留する農薬、動物用医薬品、マイコトキシン等を例に、基準値がどのように設定され、試験法がどのように開発されているのかを紹介すると共に、薬学部出身者が食品分野のレギュラトリーサイエンスにも大きく貢献していることを強調したい。

 (田口貴章



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