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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 マイクロ・ナノプラスチック研究の最前線-ヒトリスク評価に向けた取り組みと課題

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 芳賀優弥(阪大院薬)
 石原康宏(広島大院統合生命)

 マイクロプラスチック(MPs)は、直径5mm以下の微細なプラスチック粒子を指し、生態系や生物への影響が懸念されている。ヒトは食物や呼吸を介してMPsを取り込んでおり、近年、ヒト体内からのMPsの検出例が報告されている。さらに、検出技術の進展により、1μm以下のプラスチック微粒子であるナノプラスチック(NPs)の存在も指摘され、MPs・NPsの環境中動態測定やヒトリスク評価が求められている。環境中のMPs・NPsはその種類の多さのみならず、プラスチック合成には多くの添加剤が用いられ、さらに環境中で熱や光により劣化することから、その物性(サイズ、形状、劣化、添加剤など)は極めて多様である。

 本シンポジウムでは、多種多様な環境中MPs・NPsについて、趣向を凝らした実験系を用いて研究している第一線の研究者にご参集いただき、環境中MPs・NPsのヒトリスクおよび現状における課題について議論したい。

 (芳賀優弥



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