オーガナイザー
清水洋平(北大院理)
横江弘雅(星薬大)
寄立麻琴(九大院薬)
有機合成化学は、対象化合物の性質や反応性を理解し制御することで、有用な生物活性物質や未知なる有機機能性材料を創出することができる学問であり、薬学分野においては創薬研究の基盤となる重要な役割を果たしてきた。近年は、創薬に対するアプローチが急速に多様化しており、重水素化化合物の利用、新規ナノカーボンマテリアルの開拓、未活用天然物の供給、ケミカルバイオロジー、新しい化合物ライブラリの構築など、周辺分野を巻き込んで“分野を超えた”化学を切り拓くことが求められている。
本シンポジウムでは、有機合成化学を一つの基盤として幅広い分野で研究に取り組んでいる、新進気鋭の5人の若手研究者にご講演いただく。優れた最新の研究成果と研究哲学を共有いただくことで参加者の視点を広げ、分野を超えた融合研究を後押しし、有機合成化学の“みらい”を創造する原動力にしたい。
(清水洋平)