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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 生物系薬学部会・微生物シンポジウム マイクロバイオームから紐解く新しい病態の理解と新規治療戦略

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 河村好章(愛知学院大薬)
 杉田隆(明治薬大)

 ヒトには100兆を超える微生物がマイクロバイオームとして存在している。このマイクロバイオームは、ヒトの体に共生する微生物(細菌・真菌・ウイルスなど)の集合体で、これら微生物は相互に影響し合いながらバランスを保持している。マイクロバイオームは、自身の菌体成分や代謝産物を介して宿主であるヒトの免疫系、代謝系、神経系、さらには脳にまで影響を与えるため、このバランスが破綻すると、疾患に進展することがある。従って、マイクロバイオームの制御はヒトの健康増進と疾病克服にとって重要な要素となる。

 本シンポジウムでは、腸管や皮膚などのマイクロバイオームに焦点を当て、マイクロバイオーム解析から紐解かれた病態への関与と新たな治療戦略として注目されている宿主特異性の高いファージを用いた治療法についても紹介する。参加者がヒトのマイクロバイオームと健康や疾患との関わりについて最新の理解を深め、次世代の臨床応用を考究することにつながる先駆的な議論に展開できることを期待している。

 (河村好章・杉田隆



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