オーガナイザー
川上亘作(物材機構)
池田幸弘(武田薬品)
橋塚貴彦(沢井製薬)
近年の医薬品開発においては抗体、核酸、細胞など創薬モダリティが多様化しており、海外メガファーマより企業規模が大きく劣る国内製薬企業は開発競争において苦戦を強いられている。そのような背景を踏まえ、2021年に国立研究開発法人物質・材料研究機構と国内製薬企業11社(現在は12社)で医薬品化合物の物性評価と製剤開発に関わるCenter of Excellence(COE)を立ち上げた。その活動中心は参加企業による6件の共同研究であり、バイオ医薬品開発に関わるテーマを中心に、物性評価・製剤開発の基礎技術力の向上、評価技術のハーモナイゼーション、さらにはその世界標準化を見据えて活動を進めている。
本シンポジウムでは、現状の国内企業の問題解決に対するCOEの活動理念を説明した後、抗体医薬、核酸医薬、および低分子医薬の物性評価・製剤開発に関わる代表的な研究成果を紹介する。
(川上亘作)