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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 上皮バリアの分子基盤を標的とした創薬研究の最前線

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 深澤征義(国立感染研)
 近藤昌夫(阪大院薬、阪大CiDER)

 上皮は、生体内外を隔てるバリアとして機能していること、悪性腫瘍の9割が上皮由来であること、病原性微生物の侵入門戸となっていること、治療満足度の低い炎症性疾患等で上皮バリアが破綻していることなどから、創薬ターゲットとして衆目を集めてきた。実際、60年以上前にNature誌に腸管粘膜バリア制御による吸収促進戦略のコンセプトが提唱されている。

 1993年の古瀬幹夫先生らによるOccludinの発見に端を発した生体バリア学の進展により、上皮を標的とした創薬研究が進み、C型肝炎ウイルス感染阻害法、非侵襲性投与法、癌ターゲッテイング法、新型コロナウイルス感染治療戦略などが確立されている。2023年6月には、わが国において、ファーストインクラスの抗癌剤としてclaudin-18.2抗体(ゾルベツキシマブ)の製造販売承認申請が行われている状況である。

 本シンポジウムでは、Occludin発見からの30年間を振り返り、わが国発の生体バリア学に育まれた創薬研究の現状を俯瞰すると共に、健康・医療への展開について多方面から議論したい。

 (近藤昌夫



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