埼玉県の朝霞地区薬剤師会は、朝霞市、新座市、志木市、和光市の4市を対象に地域フォーミュラリの作成・運用に向けた準備を進めている。医師会や歯科医師会のメンバーも参加した朝霞地区地域フォーミュラリ委員会で検討作業を本格化しており、アレルギー領域の第2世代抗ヒスタミン薬の医薬品群から運用開始を目指す。レセプトデータをもとに、対象医薬品群の地域における処方実態を把握し、日本フォーミュラリ学会のモデル・フォーミュラリを参考に、年内にはフォーミュラリ案を作成する計画だ。実現すれば埼玉県内で初の地域フォーミュラリとなる見通し。
同薬剤師会は、レセプトデータをもとに多剤併用する後期高齢者を抽出し、薬剤師の介入で服薬適正化につなげるポリファーマシー対策で成果を上げた実績を持つ。今回、ポリファーマシー事業からさらに一歩進め、薬剤師会主導で医師会や歯科医師会の協力を得て地域フォーミュラリの策定に乗り出すこととなった。
もともと薬剤師会内に地域フォーミュラリ部会を設置していたが、医師や歯科医師が参加した「朝霞地区地域フォーミュラリ委員会」に改組した。皮膚科や耳鼻科の医師が委員会のメンバーになっている関係から、対象医薬品群は第2世代抗ヒスタミン薬を第1弾として検討している。
* 全文閲覧には、薬事日報 電子版への申込みが必要です。