長生堂製薬の川内工場(徳島県)の不適切製造を受けて、同社品や同社に製造委託する各社の製品が供給を停止する見通しとなり、抗菌薬の供給への悪影響が広がりそうな様相を呈している。薬局薬剤師の間では、「まだ分からない」と様子見の一方で、「相当混乱している」との声もある。後発品の供給不足をめぐっては、限定出荷、供給停止が他社への製品の需要増となり、供給が追い付かず、供給不足に陥るケースが繰り返されている。医療で広く使われる抗菌薬だけに、今回の件も供給不安を招くことが心配される。
同社は5月29日、抗菌薬17品目について、在庫がなくなり次第、供給を一時停止すると、販売元の日本ジェネリックと共に、医療関係者に伝えた。既に4品目について出荷停止している。
同日にはあゆみ製薬は、限定出荷中の「セファクロルカプセル250mg『SN』」について、在庫がなくなり次第、供給を一時停止することにした。
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