◆厚生労働省検討会で薬局機能のあり方が議論されているが、健康サポート薬局と認定薬局の違いが分かりにくいとの問題意識は、その通りと感じる。国民から見れば、薬局を利用する時に健康サポート薬局と認定薬局の役割を理解して訪れる人は少ないだろう
◆実際、内閣府の2020年調査で健康サポート薬局の認知度を尋ねたところ、「知らなかった」との回答が9割を超えた。検討会では委員から健康サポート薬局の法制化を求める声があったが、この状況で効果がどれだけあるのか疑問だ
◆コロナ禍でOTCの解熱鎮痛薬を使った自宅療養が話題になり、薬局を活用した自己管理の重要性がクローズアップされた。しかし、必ずしも「まず薬局へ」という国民的な動きにならなかったのは、過去の実績の積み重ねがなかったからだろう
◆今回も薬局機能を再検討する前に、何が薬局に求められているのかニーズを拾った上で機能を定義し、国民に周知する取り組みまでを含めたものでなければ「仏作って魂入れず」になりかねないと懸念する。
薬局機能再検討の前に
2024年06月10日 (月)
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