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健康は睡眠から

2006年02月20日 (月)

◆江戸時代の儒学者・貝原益軒は、その著「養生訓」の中で、不養生で体を損ねてしまうのは自刃するようなものだと、不摂生を戒めている。肥満、喫煙、ストレスなど、健康を害する言葉が次々に思い浮かぶ現代人にとって、耳の痛い話だ
◆不眠も現代人を悩ませる疾患の一つだが、養生訓では睡眠時の姿勢を、「必ず横向きでないといけない」と説いている。仰向けに寝ると気道が塞がり、うなされる場合があるからだという。また「一晩に5度寝返りを打つのが良い」とも記している
◆睡眠ポリグラフ検査などを用いて、疾患と睡眠の関連性を解明する研究が推進されている。その結果、睡眠の質の重要性が明らかにされ、益軒の睡眠に関する記載についても、科学的に裏づけられるようになってきた。閉塞性無呼吸症候群と関節リウマチとの関連性を示すデータも報告されている
◆中年以降に健全な睡眠を伴うライフスタイルを構築できれば、膠原病のみならず、生活習慣病にも予防的な効果が期待できるという。老人の入り口に差しかかり、正しい睡眠を心がけたいと思うこの頃である。



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