◆薬局経営者であれば、枚数が見込める高齢者施設の入居者の処方箋は、ぜひとも応需したいところだろう。薬局の担当者が各施設を回って営業活動を展開したり、大手薬局が動きを強めたりするなど、処方箋応需の競争は続いているようだ
◆場合によっては、施設側から見返りを求められることもある。施設のコンサルタントが有利な条件で対応してくれる薬局を選定し、その影響で担当を外される薬局もあるという。不透明な関係を嫌って、施設とは距離を置く薬局経営者も存在する
◆一連の動きで気になるのは、施設入居者や家族の意思である。医薬分業では、医療を受ける本人が医師から発行された院外処方箋をもとに、自由な意思で薬局を選ぶ。施設と薬局の関係に患者の意思が反映されているとは思えない
◆もっとも、管理のしやすさ等を考えると、対応する薬局を施設側が選ぶことは、運営上やむを得ない。ただ、患者や家族の意思に基づくとの原則を忘れてはならない。原則軽視の姿勢が不透明な関係を助長していると思う。
施設と薬局の関係
2024年06月21日 (金)
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