青森県は、薬薬連携の拡大に向け、県内の病院や薬局が利用可能な癌化学療法用共通トレーシングレポート(TR)を完成させた。トレーシングレポートの副作用項目についてはグレード0から記載し、副作用の発現時期や癌性疼痛フォローの内容、きちんと服薬できているかを確認するアドヒアランスの項目なども追加。手書きやPC作成などの使い分けにも対応するため、複数バージョンでフォーマットを用意する。今年度は運用開始に向けた周知活動を実施する方針だ。
青森県内では、病院ごとにトレーシングレポートの様式が異なることや、青森市内と市外の薬局では病院から求められる報告内容も異なることが薬薬連携の阻害要因になっていると分析。トレーシングレポートの共通化を目指すため、2021年11月に「県がん診療連携協議会薬物療法部会」を通じて検討を開始し、昨年11月に「薬薬連携ワーキンググループ」を発足した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。