国際薬剤師・薬学連合(FIP)は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と連携して5月に立ち上げた西太平洋地域のUNITWINエクセレンスセンターにおいて、薬学教育の変革に向けた具体的な討議を7月から始めた。今後、日本を含む同地域各国の薬系大学教員ら十数人が月1回討議を重ねる計画で、提言やガイドラインの策定に至る可能性もある。薬剤師のプライマリ・ケア領域での業務拡充など、社会のニーズに薬学教育が十分に対応できていないという課題を踏まえ、変革を後押しする活動になる見通しだ。
7月10日に1回目の会合がオンラインで開かれ、オーストラリア、シンガポール、フィリピン、マレーシア、日本、台湾などの国や地域から計11人の薬系大学教員がオンラインで討議した。初回は主にアイデア出しに時間を費やした。今後毎月1回会合を開き、議論を深める計画だ。
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