ノバルティスファーマは22日、気管支喘息などに用いる「ゾレア」(一般名:オマリズマブ遺伝子組み換え)について、皮膚に押し付けると自動で薬液が注入されるペンタイプ製剤を新発売した。自動注入により簡便に在宅自己注射ができるようにする。注射針が露出しない設計により医療従事者の針刺し事故を防ぐ。
製品名は「ゾレア皮下注ペン」で75mg(薬価1万1927円)、150mg(同2万1830円)、300mg(同4万0091円)の規格がある。「ゾレア」の中で300mgは新規格で、1回投与量が300mg以上の場合、投与本数を減らせる。
なお、「ゾレア皮下注」のシリンジ製剤については、20日から一時的に受注停止すると医療関係者に伝えている。150mg製剤の流通制限に対する代替使用での需要増加、海外からの輸入の遅れによる品薄のためだという。150mg製剤については9月4日、75mg製剤は11日に通常受注を再開する予定になっている。