武田薬品は6日、血液凝固を抑えるプロテインCの先天的欠乏による血栓症などの治療薬として「セプーロチン静注用1000単位」(一般名:乾燥濃縮人プロテインC)を新発売した。先天性疾患のため新生児期、乳幼児期に診断し、治療することが重要で、その治療薬になる。
効能・効果は「先天性プロテインC欠乏症に起因する静脈血栓塞栓症と電撃性紫斑病の治療および血栓形成傾向の抑制」。注射用水全量で溶解し、緩徐に静脈内投与する。薬価は1000単位1瓶(溶解液付)55万8108円。
薬価算定に当たり、静脈内注射であるため比較薬より投与時間が短縮されていることから有用性加算IIの5%、小児向け用法・用量が明示されているため小児加算15%が付与された。
用法・用量は、急性期治療、血栓形成傾向の抑制における短期補充では、初回100~120国際単位/kgを、次回以降3回は60~80国際単位/kgを6時間ごとに投与し、その後は45~60国際単位/kgを6時間または12時間ごとに投与する。
血栓形成傾向の抑制における長期補充では、45~60国際単位/kgを12時間ごとに投与する。
先天性プロテインC欠乏症の患者数は人口1000人当たり、1~2人程度と言われる。