厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は4日、トリプタン系片頭痛剤5成分のスイッチOTC化に向けた再検討に着手した。医師への受診や少容量などを条件に、薬剤師構成員からOTC化に肯定的な声が出た一方、関係学会や臨床内科医会は薬剤の使用過多による頭痛(MOH)などを懸念し、改めて反対を表明した。
リザトリプタン、スマトリプタン、エレトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタンのトリプタン系片頭痛剤5成分をめぐっては、2017~18年にかけて同会議でOTC化の可否を検討したものの、▽患者が自分の症状が片頭痛によるものと判断することが容易でないこと▽頭痛診療の場においてMOH患者が多く、原因の一つがトリプタンと指摘されたこと――などを理由にOTC化が否決されていた。
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